とあるご縁から、我が家にルノー・カングーをお迎えすることが決定しました。久々に「新規入れ替えするクルマ」です。
もっとも「新規入れ替え」といっても、およそ35年前のクルマから20年前のクルマへの入れ替えです。「新規入れ替え」などという表現、間違っているかもしれませんね!
今回お迎えするのは、通称「コカングー」と呼ばれているというルノー・カングー初代モデル(カングー1)【後期型】【中期型(GH-KCK4M)】です。
ラテン系のクルマ「イタフラ車」に乗るのは、これで連続3台目
お迎えするルノー・カングー(以下「コカングーさん」と書きます)はラテン系欧州(フランス)車です。「出身国」こそ異なりますが、ラテン系のクルマ「イタフラ車」に乗るのは、実はこれで連続3台目です。我ながら「懲りないねぇ…」と。
コカングーさんをお迎えするまでに「ランチア デルタ」を2台乗り継ぎました!
ちなみにですが、ここまで乗り継いだラテン系の2台とは「ランチア デルタ HF インテグラーレ(8v)」と「ランチア デルタ HF インテグラーレ 16v」です。いずれも「イタリア生まれのクルマ」でして、8v、16vあわせて20年近く乗りました。
独特の吸気音を響かせながら、近所のスーパーやコンビニ、ホームセンターへの買い物に出掛けるなどといった日常の「アシ車」でもありましたw 「正式なアシ車?」としては軽自動車を所有していましたが、どうにも運転が楽しくないので、いちいち暖機してまでランチアで出動していたという…
そしてこれは「どうでも良い情報」かもしれませんが、同好(クルマ好き)の方とクルマの話題になった際などに「イタ車が好きで、2台(2代)乗り継いでいます」と告げると、相手の方の「えっ…」という反応に遭遇したことが幾度か。
ずいぶん後になってから気づいたw のですが、きっと「痛車」をイメージされたのですよね、たぶんww
以来「イタリア車」もしくは「ラテン系のクルマ」とお伝えするようになりました。
「狂気のドライブ」までこなしてくれたランチア デルタ HF インテグラーレ 16vとのお別れを(ようやく)決意
我が家にとっての「初代」ランチア・デルタHFインテグラーレ(8v)
そして、ここまで書いて思い出したことがあります!
諸事情があって強行せざるを得なくなった「晩秋の札幌・知床日帰り」などという「狂気のドライブ」に付き合ってくれたのは、我が家の2代目デルタ「ランチア デルタ HF インテグラーレ 16v」でした。途中で根を上げることもなく、超長距離を余裕で走り抜いてくれた思い出です。
このときは、道中必須である給油や休憩、食事のことなどモロモロを考慮した結果、行き(往路)の「時間と距離を稼いでおきたい大きな移動」のみ高速道路をメイン利用としました。
帰路(復路)は「下道(国道)をメインで走る」「辛くなったら高速に上がる」「どうしようもなく疲れたらどこかで1泊(避難)」。その際は「できれば温泉宿を探すw」といった(ゆるゆるの)計画を立てて遂行。
というのも、疲れているであろう帰路(復路)は特に、単調過ぎる高速道路メイン利用だと居眠り運転して、「もしかしたら●ぬかもしれない」と危惧したためですww
運転のコツ、リズムさえつかめば、ランチア デルタ HF インテグラーレ 16vは「峠道が楽しいクルマ・ナンバーワン(※当社比)」で間違いなし!
結果、大きな声では言えませんけど、特に帰路の峠越えは「SS(スペシャル・ステージ/後半はドライビングランプを点灯させてしのいだナイト・ステージ)」、それ以外の区間は「リエゾン」みたいなノリで走りきることができました。キツかったけど楽しかった思い出w
エゾシカとの衝突など無くて、実にラッキー! コ・ドライバー役があれば、もっと楽しかったかもですね。
もう二度とやりたくありませんがw、超ロングドライブの最中、あれこれ・いちいち「WRC(ベース)カーの素性」「本性の一部」を垣間見たような気がしたものです!
たとえば水温、油温、油圧、電圧、ブースト計などはもちろんのこと、他にセンターコンソールに装備されている小さなメーター類の存在。精度は微妙ながら、これらは決して「ダテ(雰囲気づくりのためだけ)ではない」と感じました。
いずれも、今現在「クルマがどのような状態にあるか?」を推測、確認、判断するうえでは「必須情報である」ということが良く理解できたからです。
加えて、普段づかいだと「ちょっと窮屈だな…」のレカロシートも、「なるほど!」の本領を発揮してくれたように感じたものでした。
それにしても、8vと16vの2台。トータルするといったい幾ら使ったのだろう…。怖すぎるので計算はしませんww
「エボルツィオーネⅡ」の限定車「ジアッラ(黄色)」です。乗ってみたかった一台です。
「ランチア・デルタ」は、エボルツィオーネ(EVO)まで乗ったら「卒業しよう」と思っていたのですが、EVOの価格が高騰し過ぎてww とうとう手を出せませんでした!
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1467535
しかし、年月とともに現所有車であった16vの維持が徐々に難しくなり、「この先どうしよう…」と考えていたところに突如目の前に現れたのが「コカングーさん」でした。
とはいっても、同じラテン系のクルマながらコカングーさんは、ランチア・デルタとは明らかに「方向性が異なるクルマ」です。いずれも旧いクルマながら「スパルタンなクルマ」から「実用車」に乗り替えた後のカーライフ、まだイメージできていません。そんな状況なので、ドキドキとワクワクが入り混じった不思議な気分でいます。
たとえるなら、「GRヤリス」や「GR 86」から「プロボックス」もしくは「タウンエース(ハイエースではなく…)」に乗り替えるような状況と言えるかもしれないわけですから。
まあそこは「乗り始めてからのお楽しみ」とします。何はともあれコカングーさん、どうぞお手柔らかにお願いします!
コカングーさんの詳しい状態や走行距離はまだ知りません
コカングーさんを譲っていただく条件として、次の情報提供・ご提示がありました。
- カングーの「弱点」とされるタイミングベルトは交換済み
- 各機関は好調(今のところ不具合、不調は無い)
- これまで走行不能となるような故障は無い
- 外観(塗装等)は年式相応
- カスタマイズ等は無い(ノーマル)
- 冬タイヤ(スタッドレス)は昨シーズン(2024年)購入した「ブリザック」附属
- 車検整備渡し(現状必要なメンテナンス、消耗品交換)
- 譲渡価格は「必要経費プラスアルファ」
実は前(二代目)オーナー、前々(初代)オーナーはいずれも「よく知っている人」です。どのような乗り方、使い方をされていたかは充分イメージできます。また、あえて聞いていませんが、尋ねればきっと各部の状態などを詳しく教えてくれるはず。
そのような「素性抜群のクルマ」を「破格の条件」にて譲っていただける。
これって、どう考えても「アタリ素材」だと思いませんか?
ジブンには、譲渡の打診を「拒む理由」を見つけられませんでした!
もっと言えば「カングーというクルマへの興味」が少なからずありました。「のんびり、ゆったり走れるクルマ、良いな」と思い始めていましたので。
その反面、今や〝準絶滅危惧種〟とでも言えそうなコカングーさんですから、「譲り受けた者の責任」にプレッシャーを感じなくもありませんが…。
それにしても実は、未だ走行距離、カングーさんの状態について詳しく知りません。ボディーカラーに関しても、何となく「イエロー系だったような」という曖昧さ。ここは納車になるまで「知らずにいよう」「お楽しみにしておこう」と思っている次第です。
何たって「そのくらいの緩さ」は許してもらえそう(?)なコカングーさんですから!
コカングーさん「お迎え」にあたって気になっている箇所
お迎えするコカングーさんの「機関(メカ)系」について不安が残るとしたら、4ATのミッションでしょうか。
もしミッションが逝ってしまったら「その時に対処を考えよう」「そこを〝寿命〟と考えるべきかもしれないな」くらい「ゆるめ」に考えています。今あれこれ心配しても「どうにも結論は出せない」でしょうから!
ですが、何となく「予感」がして仕方ありません。コカングーさんを気に入ってしまい「何とかしようと考えることになるのだろうな、きっと」などと。
ゴムパーツ、パッキン類の劣化は「受けて立つ勢い」にて!
ほか気になっているのは、ドアやウインドウ、バックドア周りのゴム(パッキン)類です。こうしたゴム系パーツの劣化の程度はおそらく「年式相応だろう」と思っています。
このコカングーさんは、つい最近まで現役として日常づかいされていたクルマですから、たぶん致命的にひどい状態にはなっていないのでしょう。
とはいえ過去の経験上、とにかく「雨漏りはイヤ」なので、気になってしまった次第です。
特にドアやウインドウ系のゴム類劣化は、北海道(北国)においては大問題です。
劣化が進んだゴム類は、水分が染み込みやすくなります。結果、凍てつく真冬になると水分を含んだゴム類が見事に凍り付き、ボディに貼り付く状況が生じます。
そうなると「ドアを開けることさえままならない」という困った事態に陥ってしまうかもしれません。毎朝のように「お湯を用意して」というのもアレですしね!
各部の腐食(サビ)具合は「常に気にしていこう」と!
ゴム類といえば、エンジンマウントや足周りなどのブッシュ類、ブーツ類なども気になる箇所です。ショック(ダンパー)、バンプラバー、ダンパーシートなどの状態はどんな感じなのでしょう。
ボディ側では、外観にはこだわりません。後から「何とでもできるだろう」からです。外観よりも各種マウント部の痛み具合、腐食の有無(程度)が気になります。
これらは乗り心地や操縦性、安定(安全)走行に直結する部分ですし、万が一にも「エンジンやミッションを落とすような事態」「ショックが突き抜けるような結末」は、決して迎えたくありませんので。
もうひとつ付け加えるなら「フロアの腐食(サビ)具合」でしょうか。
某イタ車(痛車ではない)乗りの知人がある日、「クラッチを勢いよく踏んだら床(フロア)が抜けた」「路面が見える」と笑っていたよなぁ…!
なんだかんだ、個性が魅力的な「旧め(古め)のクルマ」が好きなのです!
もっとも、こうした箇所への不安は「外車、欧州車だから」「ラテン系のクルマだから」とか「コカングーさんだから」というわけではないでしょう。中古車、特に「ちょっと旧めのクルマにはつきもののチェックポイントだろう」と思っています。
人間サマだって年月とともに個性(個々の生活状況、これまで過ごしてきた環境)に応じて、多かれ少なかれ「不具合」は発生するものですよね。「精密に組み立てられた機械であるクルマ」であればなおさらでしょう。
ジブンたち人間サマであれば年齢や経験、生活環境。クルマであれば車齢や使用環境に応じた「お付き合い方法」「健康維持方法」があるはずです。人間サマも機械も等しく「メンテナンスフリー」ではありませんしね!
そうした点(経年変化)を理解しつつ、経済的負担を超えた「維持し続ける価値」「ともに過ごす楽しさ」を見出せるか否か。
もしかしたらですが、クルマをお迎えして維持しながら楽しむのって、ワンコやネコさんなどの「家族をお迎えする」のと似ているのかもしれませんね!

