こんにちは!
当記事中のスポット、施設に関連する「休業・休館情報」です。
【道の駅 美瑛 白金ビルケ】
2020年5月6日までの予定で休館中
https://biei-info.jp/biruke/news/(道の駅 びえい「お知らせ」)
【美瑛町 白金青い池】
「白金青い池 駐車場」閉鎖(2020年5月6日まで閉鎖)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/416754(北海道新聞 2020/04/29)
大雪山周辺のほか、それなりの標高がある地域から届く「紅葉がピークを迎えています」という知らせに、「週末、ドライブがてら出かけてみようか!」という気分が盛り上がります。
でも、問題がひとつ。「天気予報がイマイチ…」
かといって、直前で「あきらめるには惜しい」週末の計画。それに、せっかく盛り上がった気分や話題の〝納め先〟が、すぐには見つかりそうにありません。
目次
くもりや雨の予報でも楽しめるお出かけプランを!
そこで、くもりや雨の予報でも、思い切って出かけてみれば「それなりに楽しめそう!」なプランはいかがでしょう!?
たとえ雨の予報だとしても、富良野・美瑛方面のコース、道の駅びえい「白金ビルケ」「青い池」周辺のルートは、「行き先候補」として検討する価値があるドライブコースです。
コース上には「紅葉スポット」はもちろん、クルマを走らせるだけで「心地良い道」、人気の道の駅などが点在しています。
出発/帰着は札幌市内。少々距離は伸びますが、日帰りの想定で紹介してみます!
道の駅びえい「白金ビルケ」と「青い池」を目的地に設定しておけば、雨でも何とかなる!
まずは、ご紹介するルートの全体像です。
Googleマップによると、道央自動車道(高速道路/E5)の札幌インターチェンジ発着で約318km、5時間40分のコースです。
途中の寄り道や昼食休憩などの時間を約3時間と見積もれば、トータル8時間30分〜10時間前後の行程ですね。朝9時に出発したとしたら、夜の19時前後に札幌市内へと戻り着くイメージです。
ですが、お天気に恵まれた日は、途中3箇所ほど「渋滞スポット」がありますので、プラス1時間程度を見込んでおいたほうが良いでしょう。
この点、天気予報がイマイチである日ほど「クルマの数は少ない」という恩恵があったりします…!
① 三笠ICで高速道路を降りた後の国道452号
② 国道452号を離れ、道道135号へと分岐する交差点
→ 札幌方面から向かうと見通しが悪い左カーブ、加えて下り坂が続く先に交差点があるため、スピードと追突に注意を!
③ 道道135号から国道38号へと合流する交差点
実は今回のコース、先の『大雪山旭岳から紅葉は少しずつ麓へ!① 紅葉以上に、掛け流しの温泉とホテルの食事を楽しんでしまった件』という記事に書いた「大雪山旭岳温泉一泊旅行」の帰路ルートです。


本来の目的としては「旭岳の紅葉を撮るぞ」という旅行でしたが、すっかり雨にたたられてしまいました。その辺りの経緯は先の記事に譲るとして、とにかく「本降りの雨だったけど、何だかとっても楽しかった!」のです。
その理由について、下記に列挙してみしょう。
- 雨のためか、人気スポットの紅葉ハイシーズンでも、比較的空いている
- 雨の日の道の駅は「しっとりとした落ち着き」がある
- 「絶景」は叶わなくても、雨の日ならではの「風情」や「表情」を楽しめる
- 道の駅びえい「白金ビルケ」BTB(BETWEEN THE BREAD)のハンバーガーがうまい!
- 天気が良いと「スルーしてしまうかもしれないスポット」や「グルメ」に目が向く
優れないお天気のおかげで「比較的空いている」から、気持ちに余裕が生まれ、ゆったり過ごせます
雲が立ちこめ、絶景こそ叶わないですが、雨に濡れた紅葉というのも風情があって良いものです。そしていずれのスポットも、お天気に恵まれている日に比べ、どこも比較的空いていることと思います。特に道の駅の駐車場で実感できます。
ただ、紅葉の写真をしっかり「撮影しよう!」とお考えでしたら、カメラやレンズを濡らさないための準備をお忘れなく。
また、天気予報通りに雨中のドライブとなってしまった場合は、くれぐれも無理はせずとにかく慎重に、安全運転を心掛けてくださいね!
雨の日ならではの紅葉や景色に「風情」「表情」を感じられます
「侘び・寂び(わび・さび)」ではありませんが、陽光に輝く紅葉が広がる景色にはない「風情」を感じてしまいます。
また、紅葉している木々に一歩近寄ってみれば、雨の滴をしたたらせている葉っぱ一枚一枚に「表情」があるように見えてきます。
このあたりの〝感覚〟を、上手に写真に収めることができるようになりたいものです。

立ち寄りスポットとルートの詳細
実際に走って、立ち寄って、食べて美味しかったルートやスポット、グルメについてピックアップしてみます。
札幌から高速道路(道央自動車道/E5)を利用し、三笠ICから向かう場合、まずは富良野の道の駅「フラノマルシェ」を目指すことになるでしょう。そして次に立ち寄るとしたら、道の駅びえい「丘のくら」。
この周辺のことについては、前回の記事(下記)に記しましたので、よろしければあわせてどうぞ!

前回の記事にも書きましたが、今回のルートは美瑛を過ぎると「ガソリンスタンド」と「コンビニ」は見つかりません。ご注意を!
深追いせず、富良野を堪能して帰る! そんな日は「カンパーナ六花亭」
そして、今回のルートに関して書き加えるなら、
「雨がひどくなりそう」
「帰りの運転が心配」
「富良野まででけっこう疲れた」
といった場合には、ぜひ「富良野を堪能して引き返そう!」という決断を。
無理をして深追いしたとしても、疲れた…という思い出しか残せません。
幸い富良野には、いつでも楽しめるスポットが満載です。さすが人気スポット!
中でも、まだ訪れたことがないようでしたら、この機会に「マルセイバターサンド」でお馴染み六花亭のお店「カンパーナ六花亭」へぜひ!
カンパーナ六花亭からは、運が良ければ、ブドウ畑越しに十勝岳連峰を望めます。もちろん、カンパーナ六花亭限定のスイーツも!
テラス席もある店内のイートインスペースでひと息入れましょう。
そしてなんと、ここは富良野ながら「十勝(帯広)といえば!?」のジンギスカン店「ジンギスカン白樺」の富良野店が、カンパーナ六花亭敷地内にあります。そういえば六花亭もジンギスカン白樺も、十勝は帯広〝出身〟でしたね!
白樺のジンギスカンと言えば、クセがなく食べやすい味付ジンギスカン。味がもの足りなければ、特製のタレでお試しを。
なんだか「富良野で充分」という気がしてきました…(^^;
参考 カンパーナ六花亭六花亭道の駅びえい「白金ビルケ」と施設内のハンバーガーショップ「BTB(BETWEEN THE BREAD)」
道の駅びえい「白金ビルケ」は2018年5月にオープンした、比較的新しい道の駅です。「まだ訪れたことがない」という皆さまも多いのではないでしょうか。ぜひお立ち寄りを。あの「THE NORTH FACE®」のショップも併設です。オシャレです!
参考 「美瑛白金ビルケ THE NORTH FACEコーナー」THE NORTH FACEそして、道の駅びえい「白金ビルケ」に立ち寄ったなら、施設内にあるハンバーガーショップ「BTB(BETWEEN THE BREAD/ビトウィーン ザ ブレッド)」で、地元素材を活かしたというバーガーメニューを!
「BTB(BETWEEN THE BREAD)」のハンバーガー、メニューを見ただけですと「1,000円オーバーのメニューばかり!」なんて思うかもしれませんが、間違いなくその価値はあります。
参考 【食べログ】ビトウィーン ザ ブレッド<公式情報>食べログおすすめは、ベーシックと言えそうなセットメニューの「BTBセット/1,380円」でしょうか。大きなハンバーガーと付け合わせのフライドポテト、ドリンクという構成のメニューです。
まず、そのボリューム。
間違いなく満足感を得られます。お腹に余裕があるようでしたら、野菜サラダ系のサイドメニューなんかも試してみてください。
そしてバーガー。お肉(パティ)はもちろんですが、パティと共に挟まれている野菜やトマトが、これまたジューシーで美味しいんです。パティは注文してからグリルされているようでして、お肉感たっぷり。
付け合わせのポテトも、なまら旨いです!
美瑛「青い池」
多くを語る必要はないでしょう。超人気スポットです。
ジブンが前回訪れたのは2016年。その後、広くて立派な駐車場が整備され、「青い池」へのアプローチは、以前とは比べものにならないくらい楽になりました。話には聞いていましたが、今回(2019年)実際に訪れてびっくりです!
ちなみに「青い池」のプライムタイム、最も美しく・青く見える時間帯は、陽が昇る直前と陽が沈んだ直後だといいます。いつか、この時間帯に訪れてみたいものです。
そして〝残念なお知らせ〟というべきか、「青い池」は雨が続くと水が濁ってしまい、「美しく青い水面を見ることは難しい」のだそうです。
しかしそれでも、雨の中でも充分「青」は感じられましたし、雨が作る水紋にざわめく水面がまた「風情」でした。やはりここは、雨だからといってスルーしてしまってはもったいない! せっかくですので覗いておきましょう。
参考 白金青い池美瑛町観光協会道道966号「十勝岳スカイライン」を走り十勝岳「望岳台」へ
「青い池」立ち寄りの後は、道道966号を「白金温泉方面」へとクルマを進めましょう。
道道966号「青い池」から先は、道路脇の森が一層濃くなります。目に飛び込んでくるのは、幹が白い白樺。ジブンが走ったときは紅葉にはまだ早いタイミングでしたが、これらの白樺が一斉に紅葉し始めたら!
これは文句なく「紅葉堪能ルート」と言えると思います。このルートは通称「白樺街道」というそうです。
また、お天気が良ければというより、山々が雲に隠れていなければ、進行方向正面の道路の先、木々の間に見え隠れする「オプタテシケ山」の姿がとても感動的です。でもこればかりは、運を天に任せるしかありませんよね!
そして白金温泉に向かえば、「白ひげの滝」に立ち寄ることができます。「白ひげの滝」は橋の上から見おろすのですが、サバサバと幾筋もの水が流れ落ちる様に、「どうしてこうなった!?」なんて感じると思います。
白金温泉に到着したら、温泉旅館が途切れる辺りまで道道966号の坂道を登ってください。そうすると、「十勝岳望岳台」「吹上温泉」といった地名が書かれた〝青カンバン(案内標識)〟が現れます。
この案内標識で示された交差点を右に折れると、通称「十勝岳スカイライン」というルートに入ります。
山肌に造られたクネクネの道であることに加え、対面通行(対向車が来る道路)ながら、ところどころ道幅が狭くなっています。タイミングによっては観光バスと出会うこともあります。譲り合って走りましょう!
そして、くれぐれも対向車にはご注意ください!
また、悪天候時や冬期、火山情報(十勝岳の噴火警戒レベル)によってゲートが閉じられ、通行止めとなります。
【気象庁】「噴火警報」のページ
「十勝岳スカイライン」の立ち寄りスポットといえば、十勝岳「望岳台」です。近年、レストハウスがリニューアルされました。火山である十勝岳そのものの情報や登山情報も豊富です。小腹が空いたら「山菜そば」なんかも!
ところで、十勝岳を訪れると必ず思い出すのが、三浦綾子著『泥流地帯』です。実際に起きてしまった自然災害を題材にした小説です。
今なお噴煙を上げ続ける十勝岳と、十勝岳スカイライン沿いに見ることができる「火山活動の爪痕」。そのスケールに圧倒され、「厳しい自然」や「自然災害の驚異」に対するジブンたち人間の無力さを感じてしまいます。
そうした光景や、今回のルートを巡る途中で見かけたはずの「美しい畑」「田園風景」を思い浮かべながら『泥流地帯』を読み進めば、何十倍も〝響いてくるのではないか〟と思います。途中もヤバイですが、物語の最後のほうでは特に〝涙腺崩壊必至〟です。
『泥流地帯』はよく、「救いがない小説」なんて評されています。けれども、富良野、美瑛を巡って「美しい丘に続く田畑」と、泥流を発生させた十勝岳のスケールを体感した後には、また違った見え方をしてくると思います。ご一読をおすすめしたい一冊です。
『泥流地帯』の作品全体イメージとしては、ジブン(個人)的には勝手に、『二十四の瞳』+『北の国から』だなぁ!などと思っています。そして、倉本聰という偉大な方に対して大変失礼ながらも、少なからず「『北の国から』の〝貴重な下敷き〟となっているのだろうな」と感じます。
吹上露天の湯、白銀荘、カミホロ荘、凌雲閣。ルート上の日帰り温泉が魅力的すぎる!
これは「ご紹介」というより、悩みの種というべきかもしれません。
野趣たっぷりの「吹上露天の湯」か。それとも「吹上温泉保養センター 白銀荘」か。いずれかの温泉に「立ち寄ると決めている」なら「水着持参」を。
「白銀荘」は水着無しでも楽しめますが、水着があれば「混浴露天風呂」を満喫できます!
あるいは、もうちょっとだけクルマを走らせ、今回のルート設定からは少し外れるものの、〝激坂〟を登って「カミホロ荘」にするべきか。はたまた、さらにその先、天上の「凌雲閣」か。

■標高1,280mに位置する「十勝岳温泉 湯元 凌雲閣」の露天風呂。タオルが赤く染まるほど濃厚。自然度も濃厚で、時おりヘビも湯浴みに訪れます…(^^;(かみふらの十勝岳観光協会サイトより)
http://www.kamifurano.jp/stay/onsen/210
どの温泉も泉質や趣が異なるので、大いに悩むところです!
そして、この時季、このルートを巡ってここに辿り着く頃には「日暮れの時間」となっているのではないかと思います。天気が回復傾向にあるなら、もしかしたら〝最高の夕焼け〟に出会えるかもしれません。
そう考えると、山のふもとを見渡せる方角に露天風呂がある「カミホロ荘」が良いかな!

カミホロ荘の最終入場時間は「20:00まで」となっていますから、余裕で立ち寄れるのも嬉しいところです。ついでに「日帰り入浴+食事セット」なんかも魅惑的です。
他のメニューに比べてちょっぴり値は張りますが、以前に食した「上富良野ポーク鉄板焼き御膳セット/1,800円」は、「温泉もセットになってこの値段でいいの!?」的な美味しさです。問題があるとしたら、「帰りたくなくなる」「ビールが飲みたくなる」こと。
でもこれ、重大な問題ですね!
坂道を下り、道道または国道を経由し富良野、札幌へ。最後まで安全運転で!
さて、もう、あとは札幌まで無事に帰るだけ。日暮れが早い秋ですから、すっかりナイト・ドライブであるはずです。そして、天候が回復していなければ、雨の中のドライブかもしれません。
本当に最後まで気を抜かず、しっかり安全に、札幌まで戻りましょう!
雨の夜でしたら、迷わず高速道路に上がりましょう。そのほうが一般道(国道や道道)を走るより、運転の負担が少なく済みます。
そして、ごくわずかだったとしても、〝眠気〟の兆候を感じたらPAやSAで休憩を。
無事に帰り着いたなら、楽しかった行程を振り返りつつ、良く冷えたビールを開け「無事を祝って乾杯」しましょう。
…と、ここまでが、今回ご紹介したかったルートのうちですので!!