「絞り(F値)」と「被写界深度」の関係をEF-S24mm F2.8 STMで実験。体感しておくだけで撮り方が変わる!…かも。

F4.0

こんにちは。

「F値」だの「被写界深度」だの、小難しいコトバが並んでおりますが、どうかご心配なく。

「背景をぼかすには、F値(絞り)を開けて」とか「F値を少なく」、あるいは「被写界深度を浅く」などと、さまざまに表現されます。

でも、「それでどうなるの?」という知識や実体験、経験が少ない場合、そうしたコトバは、今ひとつ響いてきません。

だったら「いっそのこと実験してみよう!」というのが、今日の記事の目的です。

小さなステップかもしれませんが、こうした体験を得ておけば「写真の撮り方」や「写真表現」にバリエーションを加えることができるようになります。また、周囲の状況や明るさ、被写体の明暗といった「撮影状況の変化」などにも柔軟に対応できるようになります。

皆さまもぜひ、お手もとのお気に入りレンズで「実験」を!

EF-S24mm F2.8 STMで「F値(絞りの値)」を変えて撮影実験。

コトバとしては理解しにくくても、実際に写真に撮ってみると「一目瞭然(いちもくりょうぜん)」です。

数値(設定)を変えながら実際に写真を撮ってみると、F値(絞り値)変更による違いがハッキリわかりました。

F値(絞り値)変更による効果、違いを確かめるには「Avモード」が便利

F6.3

■冒頭の写真/Canon EOS 7D+EF-S24mm F2.8 STM
Avモード/F6.3

「Avモード」とは、「絞り(F値)優先モード」のことです。

Canonのカメラであれば、撮影モードダイヤルを「Avモード」に切り替え、その後「メインダイヤル」でF値(絞り)を任意の数字に切り替えるだけです!

その際、シャッタースピードやISO感度との関係も気にするようにしていけば、もっともっと一眼レフカメラのことを理解できるようになると思います。

F値、シャッタースピード(SS)、ISO感度との関係は、長くなるので今回は置いておきます…。

EF-S24mm F2.8 STMの「F値(絞り)」による写り具合の違いを実験

何を写せば、F値(絞り値)による「被写界深度の違いがわかりやすいだろうか?」と、実はちょっと悩みました。。

で、結局選んだのは「新聞紙面」という安易さ。まぁ、結果的にそこそこわかりやすかったので、良しとしてください…。

撮影機材は、いつものCanon EOS 7D+EF-S24mm F2.8 STMです。
ファインダー内の●印、「合焦マーク」を点灯させられる限界まで近寄って撮りました。

いずれの写真もピント位置は画面中央、札幌の「札」の文字に合わせています。

F2.8(絞り開放)

いわゆる「絞り開放」といわれる「F値最小」の状態です。レンズ名に入っている「F2.8」の状態ですね。

ピントを合わせた位置とその周辺、ピントが合っている面積/範囲の狭さがよくわかります。

F2.8

Canon EOS 7D+EF-S24mm F2.8 STM
Avモード/F2.8

この状態が、いわゆる「被写界深度が浅い」と表現される状況です。

夜や暗い場所では、ジブンたち人間の目も同じ状況になります。カメラのレンズでいうところの「絞り」に相当する「瞳孔(どうこう)」が開いて、少ない光を精一杯集められるようにするのですね。

ちなみにそういう状況では、カメラ同様ピントの合う位置が狭まり「細かい字が読みにくくなる」とか、★眼的状況になるといいます。こちらも、機会があったら実験してみようと思います!

本題に戻ります。「被写界深度が浅い」とは、「ピントの合う位置がわずかしかない」ということと同じ意味です。この状況を上から見ると、ピントの合う位置が「薄っぺらい」ために「浅い」と表現されるわけですね。

このF2.8やF4.0あたりの「被写界深度」は、ジブン的には「演出目的である」と割り切って使うようにしています。

確かに「暗い場所など」ではシャッタースピードを稼ぐことができます。しかし日常的なスナップ写真で使うには、ピント位置がシビアすぎて(浅すぎて)、とても使いにくいからです。

F4.0

F2.8に比べると、ピントの合う位置が、ほんのわずかですが広がりました。そして、画像にシャープさが増したように感じませんか?

ほとんどのレンズは、「絞り開放(EF-S24mm F2.8 STMではF2.8)」の状態から1、2段ほど「絞る」(F値を増やす)と、写真がキリっと引き締まってきます。

その引き締まり具合、EF-S24mm F2.8 STMは、とても気持ち良いです! 多くの方が「良いレンズだ」とおっしゃるのには、この部分も関係しているのではないでしょうか。

ちなみにジブンは、EF-S24mm F2.8 STMの「F4.0」から「F6.3」あたりの雰囲気が大好きです。

F4.0

Canon EOS 7D+EF-S24mm F2.8 STM
Avモード/F4.0

F6.3

徐々に、本文(画像左上)の文字の輪郭がわかり始めてきます。

特に「極端な背景ボケを意図しない」普通のスナップであれば、このあたりのF値が使いやすいのではないでしょうか。

メインの被写体に寄せて撮るつもりで、なおかつ、メイン被写体と背景との間にそこそこの距離を稼ぐことができれば、ほど良いぼけ具合を得られるはずです。

F6.3

Canon EOS 7D+EF-S24mm F2.8 STM
Avモード/F6.3

F8

だんだん全体の状況がハッキリし始めました。

ジブン的には、風景など割と広めな範囲を撮影したい場合の「スタートF値」としています。写り具合の状況を見ながら「F値を変える(開く/絞る)」イメージで撮影していることが多いように思います。

F8.0

Canon EOS 7D+EF-S24mm F2.8 STM
Avモード/F8.0

「被写界深度」がそれなりに「深め」で、ピントが合っている位置の奥行き(厚み)を稼げますので、「ピンボケ」による失敗の確率を減らすことができます。

ですので、失敗したくない人物スナップや2、3名の集合写真、ポートレートなんかは、このくらいのF値(絞り)からスタートしてみると良いかもしれません。

ただし、充分な光(光量/明るさ)がない場合、F値を上げる(絞る)とシャッタースピードが落ちます。

そうすると「手ぶれ」「被写体ぶれ」が発生しやすくなるので注意が必要。ストロボを使うか、ISO感度を上げるか、F値をあきらめるかという選択になります。

難しそうに思えますが、それほど難しいことではないと思います。少し経験してみるだけで、すぐに理解できるようになると思います。

慣れてしまえば難しさよりむしろ、この辺り、「背景はボカしておきたいからF値はそのままで。ISO感度を上げてSS(シャッタースピード)を稼ごう!」みたいな判断をするところが楽しかったり。

…などと感じはじめたら、もうスマホやコンデジには戻れません。意のままに設定しやすいデジタル一眼の醍醐味です。

F10

新聞紙面の奥、本文の文字も読めるようになって来ました。

風景写真などで、手前から奥までピントを合わせたいという場合は、このF10程度は必須だと思います。

また、屋外や明るい場所で撮る、割と大人数の集合写真では(光量/周囲の明るさ具合にもよりますが)、このくらい以上のF値はほしいかも。全員の顔にピントを合わせたいですからね。

ちなみに、画面全体にピントが合っている状態を「パンフォーカス」といいます。

F10

Canon EOS 7D+EF-S24mm F2.8 STM
Avモード/F10

F20

この写真は被写体に極端に近寄って撮影しています。また、斜めに置いた被写体であるため、ピントが合っている位置とそれ以外の位置がはっきりわかってしまいますね。

でも、このF20で「普通の写真撮影」をすると、ほぼ「パンフォーカス(画面内全体にピントが合っている)」写真になると思います。

ところでこの写真、全体的にピントが合っていないように見えるのですが、それは「手ぶれ」のせいです…!

ほかの設定を変えずにF値だけを上げて(絞って)いったので、シャッタースピードが落ちたためです。。

ちなみにこの写真ではSS 1/13でした…。オデコや眉のあたりに跡が残るほどカメラを顔に押し付けつつ〝固定〟を図って撮りました。SS(シャッタースピード)を稼げないときは、素直に三脚を使いましょう…!

F20

Canon EOS 7D+EF-S24mm F2.8 STM
Avモード/F20

撮影シーンに合わせて、自然に迷わず「F値」の選択をできるようになりたい!

ここまで偉そうに書いておりますが、ジブンはまだまだ「選択、設定に迷う場面」があります。あれこれ考えたり迷ったりせず、「どういう写真、撮り方にするか?」ぱぱっと決断し、素早く「撮影意図に合った設定ができるようになること」を目標としています!

最後に、今回の「実験」に用いた機材(レンズ)です。

Canon EF-S24mm F2.8 STMCanon EF-S24mm F2.8 STMを迷った末に購入。ついでに、スタイル・コスパに優れたNikon HN-3フードがぴったり!これはおすすめです!! プロテクトフィルターは、より薄型で汚れやホコリを落としやすい「MARUMI EXUS」もオススメです。

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