三脚なしで満月の写真を撮る! 2019「中秋の名月」を手持ちで撮影してみました。

2019「中秋の名月」

2019年9月13日(金)の夜、「中秋の名月」を撮って来ました。カメラの撮影設定は、いつもの「満月撮影ならこのカメラ設定で!」です。

今回の写真は、Canon EOS 7D(古いほう/MkⅠ)にSIGMA 70-200mm APO DG HSMというレンズをセットし、手持ちで歩き回りながら撮りました。

今回は、その「ジブン的撮影設定」を披露しつつ。

月撮影設定のツボ、三脚なしで「満月の手持ち撮影」が可能になるカメラ設定

紺碧の夜空に輝く月を目にすると、カメラを手にしたくなります。結果的には、毎度毎度「同じような写真ばかり」なのですが、それでも…です。不思議な「満月の魔力」です。

月撮影に関しては「皆既月食」のたびにw、これまでに何度か書きました。今回は月食ではなく、満月撮影ですね。ジブン的「いつものカメラ設定」を披露します。

満月撮影「いつもの設定」
◆Av(F値/露出優先設定)またはM(マニュアル)設定
◆ISO感度/1600(800)(200)
◆F値/8.0
◆SS/1/800(1/400)(1/200)
2015年4月4日の皆既月食(後半)2015年4月4日の皆既月食の撮影に挑みました。@札幌です。 皆既月食2014/10/082014/10/08の皆既月食をEOS 7Dで撮ってみました。

相関関係を知れば、カメラ設定や優先モード設定を使いこなせるようになります

満月は想像以上に明るく輝いています。ゆえにシャッタースピードを稼ぎやすく、思いのほか「撮りやすい被写体」だと思います。

しかし、使用するカメラ側に「ちょっとした設定」「設定変更」をしてあげる必要があります。が、決して難しくはありません。

その「ちょっとした設定」「設定変更」の選択肢は大きく3つです。設定可能なカメラでしたら、たいていの場合「ダイヤル式のセレクター」が備わっていることと思います。

【選択肢:1】AE(Av)モードに変更する
◆AE(A・Av)モードでは「F値/絞り」を優先的に設定することができます。日本語では「絞り優先設定」と呼ばれます。
◆設定するF値は、高級な大口径レンズでなければ、F6.3から8.0前後に設定するのがちょうど良いと思います。
◆ポイントは、レンズに「1:3.5-5.6」などと記されている数字に注目し、特に右側(望遠側)に記されている「5.6よりも1、2段階大きな数字」をカメラに設定してあげることです。
【選択肢:2】S(Tv)モードに変更する
◆S(Tv)モードでは「シャッタースピード(SS)」を優先的に設定することがでます。「シャッター優先設定」と呼ばれることもあります。
◆望遠撮影の際は一般的に、使用する望遠レンズのテレ(最大望遠)側の数字以上、たとえば「100-300mm」という望遠ズームレンズでしたら「SS 1/300以上」に設定すると良いといわれます。手ブレ補正機能が備わっていれば、あと1、2段階ほどSSを落としてみてOKです。
◆望遠撮影では「手ブレ」が最大の敵。SSを上げるほど手ブレしにくくなりますが、SSを上げるほど写真の光量が足りなくなり、写りが暗くなっていきます。その場合の対処法としては、まずは「ISO(センサーの感度)」を上げてみると良いでしょう。
【選択肢:3】M(マニュアル)モードに変更する
◆全ての設定を手動(マニュアル)で行うことができるモードです。
◆設定項目はAE(Av)、S(Tv)で設定した「絞り」と「シャッタースピード」がメインです。
◆加えて、後述の「ISO(ISO感度)設定」を組み合わせ、写り具合や演出意図などを加味しながら、最適な数値を決めていきます。
【選択肢:4(1〜3共通)】ISO感度設定を変えてみる
◆ISO感度とは、カメラのセンサーが光をとらえる感度を調整する設定項目です。
◆100、200、400、800、1600、2000…と数字が増えていくほど感度が良くなり、シャッタースピードを上げることができます。
◆反面、ISO感度を上げていくと「ノイズ」が増えて行く傾向があります。ノイズが増えると、暗部に現れる色の付いたポツポツが目立つようになり、明部はザラザラした感じの写真になっていきます。
◆SS(シャッタースピード)とノイズとのトレードオフの狭間で、好みの設定を見つけていきましょう。この辺りは回数をこなすほど、感覚が磨かれていく部分です。
◆SSはF値(絞り)設定でも変わります。「ISO」「SS」「F値」の相関関係は「光をどれだけ取り込み、受け止めるか」というところで成り立っています。
◆こうしたツボ(?)さえ押さえてしまえば怖いもの無し。そして、超高級大口径レンズ(F2.8通しの300mmとか)がほしくてたまらなくなります…。
高級レンズの例(Canon EF EF-Sマウントの場合)

これら【選択肢:1〜4】を組み合わせ、いかに意図通りの写真を撮るか。設定可能なカメラをお持ちでしたら、ぜひチャレンジしてみてください。仕組みさえわかれば、余裕で楽しむことができます。目指しましょう、「脱:P(プログラム)モード」!

ジブンは「ISO1600、F8.0、SS1/800」からスタートすることが多いかも

演出意図や周辺の明るさ、環境によって異なりますが、夜空にぽっかりと浮かぶ満月を捉えた写真を撮るのでしたら、ジブンは大体「この設定」からスタートします。

ISO感度を半分の800、SS(シャッタースピード)を1/400あたりから始めたほうがノイズを軽減できます。SSも充分稼げているのに「なぜそうしないのか?」は、今のところジブン的ナゾのひとつです。習慣というか、ギターにおける得意フレーズみたいな「手クセのようなもの」だと思っています。。

2019中秋の名月を手持ちで撮影

■少し露出オーバーとなってしまいました。次はもっと〝周囲の何かと組み合わせた写真〟の撮影に挑戦してみようと思っています。

満月撮影「いつもの設定」
◆ISO感度/1600(800)(200)
◆F値/8.0
◆SS/1/800(1/400)(1/200)

三脚なしで身軽に月撮影。カメラ設定に慣れて応用力が上がれば、室内撮影が得意になるかも

今回の「中秋の名月」撮影は、近所の公園内とその周辺で行いました。公園内には、既に数人の先客がいらっしゃいました。そのうちのお一人は三脚設置にて。その周辺をウロウロしながらパシャパシャ撮っていたジブン。もしかしたら、とてもウザイ存在だったかもしれません。ゴメンなさい…。せめて「一声掛ければよかった」と反省です。

ところで、満月だけに限らず、今回ご披露した設定を出発点としてあれこれ試していただければ、満月だけでなく「半月サイズ/明るさの月」でしたら〝手持ち撮影が可能〟だと思います。これまたぜひ、チャレンジしてみてください。ジブンもあれこれ試してみます。

三脚なしで「月撮影」に挑むメリット

それにしてもずいぶんと「三脚なしで」と強調してしまいましたが、よりクオリティの高い写真、あるいは定点での連続写真撮影、周辺環境も撮影して後で合成しよう!など、撮影目的や演出意図によっては「三脚は必須になる」ものです。決して「三脚否定」ではないこと改めて。

そのうえで「三脚なしで月撮影」のメリットを挙げるなら、何よりも「機動力を活かして撮影を楽しむ/気軽に楽しむ」ことと、「設定に慣れる/良い練習になる」ことではないかと思っています。

急がば回れ。機材購入資金調達交渉のためにもスキルアップを!

設定に慣れていけば、室内撮影への応用が効きます。望遠ズームレンズを使用する場面という点では、体育館やホールでの「学芸会」や「発表会」などの撮影にも活かすことができます。お手もとの機材によっては、動画(ビデオ)撮影にも応用が可能です。あるいは札幌でしたら、札幌ドームで写真を撮りたい、といったケースも考えられます。

最新のカメラやレンズを購入すれば、ある程度までは〝足りない部分〟をカバーしてくれます。しかし、それだけではもったいない!

そこでご提案なのですが、ちょっとだけ回り道になってしまうものの、あらためて「撮影スキル点検とブラッシュアップ」をしてみてはいかがでしょうか。

カメラに備わっているダイヤルについて、一通り「〝使いこなせている〟と胸を張って言えることを目指してみる」なんていかがでしょうか。

そのうえであれば、「カメラのセンサーがイマイチでノイズが増えすぎる」とか、「来月の発表会を撮るなら、もっと明るい(F値が低い数字から始まる)レンズが必要」といった、より具体的で説得力あふれる「購入や買い替えの理由」を示すことができます。

ムダな出費を抑える意味があるほか、コトバとして記すのはアレですが、「宝の持ち腐れ」を防ぐ意味でも、さらにはもしかしたら、ご家庭内での「購入交渉」に役立てることができるかもしれません。

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