運動会撮影には300mm以上の望遠レンズがおすすめ。そこでSIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSMを推してみました。

運動会撮影には300mm以上の望遠レンズがおすすめ

皆さまこんにちは!

先日のこと。友人ご夫婦から「9月末に子どもの運動会があるので、望遠レンズを買おうと思っている。どのレンズが良いの?」なる相談を受けました。

「いろんな前提条件」や「予算」のことなどが脳裏に浮かびましたが、まずは「望遠側300mm以上を備えた超望遠ズーム」がおすすめであることを伝えました。その場合の「予算規模は、リーズナブルなもの(新品)で実売価格2万円台後半から」「状況的にオススメできる(したい)機種は、5万円台〜10万円台くらいの価格帯にある」とも。

そして、「上(上位機種)を見始めると決められなくなる」という旨ww もしっかり伝えました。

何だかんだとやり取りしつつ、楽しみながらリストアップした機種は下記にて。

「EOS Kiss X9i」で近所の公園グラウンドが会場の運動会で撮る

一緒にPC画面(正確にはタブレットでしたが…)を見ながら品定め。めぼしいレンズをリストアップする前に、聞き出した「条件」「状況」を整理しておきます。

  1. お子さんは保育園児。保育園の運動会です
  2. 会場は、近所の公園のグラウンド…というとカッコイイけど、実態は「単なる広場」とのこと
  3. 使用するカメラはCanon EOS Kiss X9i
  4. 所有レンズはEF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM
  5. カメラの扱いにはそこそこ通じている
  6. 予算は10万円以内。「実家(孫を溺愛中)」という強力なスポンサー支援を受けられるとのこと。…うらやましい
  7. 自力で調べてみたものの、「たくさんあり過ぎて決められなくなった」という状況
  8. 勤務先でカメラに詳しい同僚に相談してみたところ、「数十万円もするレンズを推してきた」とのこと。ジブンは「セカンドオピニオン」的な立場
  9. Canon純正レンズにはこだわらない。SIGMAやTAMRONという選択肢もOK

前提条件として、レンズ選びに織り込むべきポイント

さて、こうした前提条件に基づいて、どんなリストアップをしましょう? 重視すべきポイントを整理してみようと思います。

①保育園の運動会である点

保育園の運動会で、被写体の子供たちが小さい!

保育園の運動会で、被写体が小さい! 焦点距離が不足すると、子どもが豆粒みたいに写ってしまうかも。

保育園だからどうのこうのということではなく、注目すべきは「被写体(お子さん)のサイズが小さい!」こと。

留意すべきポイントとしては、主役の「被写体を引き立たせた写真を撮影する必要がある」ということでしょう。「実家というスポンサー」にご納得、ご満足いただくためにも、主役であるはずの子どもが、豆粒みたいにポツンと写っている写真だけは避けたい…。

だとしたら、焦点距離は長いに越したことはありません。

参考 焦点距離 | 撮影の基礎知識 sony.jp

②近所の公園が会場である点

運動会の会場は近所の公園。これはラッキーポイントかも!

運動会の会場は近所の公園。これはラッキーポイントでは!?

これは「ラッキーポイント」ではないでしょうか。

どのような運営がなされるのかはわからないのですが、少なくとも、スタンドや観覧席とトラックに、はっきり区分けされているわけではありません。また、フェンスなどの障害物越しとなる撮影を心配する必要も無さそうです。

さらには、運動会撮影においては最も重要である「撮影ポジション(位置)取り」にも、そう悩まされずに済みそう。移動も比較的自由そうです。

そのうえでジブンでしたら、競技中の写真を撮る場合は特に、他のご家族の迷惑にならない範囲で、できるだけ〝現場〟ににじり寄り、片膝を地面に着けるなどして姿勢を低くし、なるべく「子どもの目線の高さに合わせた写真に仕上げたい」と考えるところです。

この場合、翌日以降の筋肉痛が予想されるものの、膝の上にヒジを載せて支える撮影スタイルが取れます。

ということは、「多少、レンズの重量があっても大丈夫そう」という判断です。

③使用カメラは、APS-C機であるCanon EOS Kiss X9i

Canon_EOS_Kiss_X9iなどAPS-C機は、望遠撮影に有利!

Canon EOS Kiss X9iなどAPS-C機は、望遠撮影に有利!

これは、運動会撮影のような「望遠レンズ」「望遠ズームレンズ」必須の場面では有利に働きます。

何が有利かといえば、35mmフルサイズ機に比べAPS-C機の場合、レンズに示されている「200mm」とか「300mm」とかいう数字(焦点距離)に、キヤノンAPS-Cの場合ですと、およそ「1.6倍」した焦点距離を得られるからです。画角(写せる範囲)も、1.6倍した焦点距離を持つレンズに相当します。

参考 写真用語集「焦点距離」キヤノンイメージゲートウェイ 参考 写真用語集「画角」キヤノンイメージゲートウェイ

たとえば「300mmの超望遠レンズ」ですと、フルサイズ機の場合は文字通り「300mmの超望遠レンズで撮った写真」となるところ、誤解を恐れずに言えば、APS-C機では「1.6倍近くに寄せた写真を得られる」というわけです。

言い換えれば、300mmと示されている望遠レンズをAPS-C機で使用すると「300mm × 1.6倍」のレンズ、すなわち「なんと480mmの超望遠レンズを使用したのと同じ写真を得られる」ということです。

運動会撮影などでは、これはとってもお得ポイントです!

④18-135mmレンズを所有中

EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM

当初こそ「超望遠の世界への入り口、スタンダード」とでもいうべき「70-300mm」を推そうと思ったのですが、既に所有しているというEF-S18-135mmと焦点レンジが重複し過ぎ「もったいない」ので、この案は保留としました。

70-300mmなら、お手頃価格の「EF 70-300mm F4-5.6 IS Ⅱ USM」があります。また、TAMRON(タムロン)にも手頃な製品がラインナップされています。

タムロンでいえば、18-400mmなんていう驚きの「ウルトラ超高倍率ズームレンズ」も。しかもお値段が、これまたなんとも、微妙に魅力的ですね!

参考 TAMRON 18-400mm F3.5-6.3 DiII VC HLDの価格Amazon

これなら1本持っておけば、それなりの理由でもない限り、たぶんレンズ交換の必要は無くなります。運動会で言えば、当日朝の表情やスナップからグラウンドを駆ける姿まで、難なくカバーできてしまいます。

でも、大半を占める「賞賛の声」に混じって、「望遠側の写りの甘さ」を指摘する声がちらほら。気になります。

どの程度まで許容するか? というユーザー側の基準値という問題はありますが、複数の指摘があるということは、多少は「甘さがある」ということなのでしょう。

参考 TAMRON 18-400mmのクチコミ価格.com

「便利さやコスパ」と「写真のクオリティ」のどちらを優先すべきか。

この点については、ジブンは「クオリティを取るべき」と判断します。

望遠レンズにおける「望遠端の写りの甘さ」に関しては、ジブンも過去に悩まされた経験があるからです。できるだけ絞り込んだり、ブレやピンボケを防ぐためにいくら頑張ってみたところで、写りの甘さばかりはどうすることもできません。

⑧「数十万円もするレンズを推された」という点

いや、これ、わかります(^^;

現実的な予算はとりあえず度外視し、「本当に自信を持って勧められる望遠レンズ」「長く使うためのレンズ」を優先して検討すると、どうしてもそうなってしまうような気がします。

といっても、今回リストアップするレンズたちが「劣っている」「妥協のレンズ」という訳ではありません。

選択、リストアップの基準を「絶対評価」に置けば、どうしても数十万円から百万円オーバーのレンズを選ばざるを得ません。

しかしそうではなく、使用目的や使用上の許容範囲、ライバル機種、その他予算などの諸環境まで含めた「相対評価」を行うことができるなら、「最適なレンズ探しの幅がぐっと広がる」という意味です。

選択すべき望遠ズームレンズを、3機種に絞り込んでリストアップ

ここからが本題です。購入を計画している友人とともに、次の3本に絞り込みました。

ちなみにですが、下記に挙げた【A】【B】【C】に優劣はありません。便宜上の区分です。そして、あとの判断は、購入する本人に託したのでした。

【A】Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USM

EF70-300mm F4-5.6 IS II USM

一端は「保留」としたものの、やはり純正であることによるAF性能などの機能性の高さと、中望遠(APS-Cだと微妙ですが…)から超望遠までカバーできる点、そして価格もこなれているところを評価です。

加えて、友人の言葉を借りれば、「いくらこだわらないとはいえ、やっぱり1本くらいは純正も検討してみたい!」という理由もありました。

【B】SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM

SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM

競技中以外のスナップ、グラウンドでの競技撮影を1台のカメラでカバーするには、「レンズ交換が必須」という条件を受け入れられるかどうかがカギです。これは【A】Canon EF70-300mm F4-5.6 IS II USMでも同じことが言えますが…。

また、F5から始まる「レンズの明るさ(暗さ)」が、将来デメリットとなる場面に遭遇する可能性が考えられます。

ですが、そうしたデメリットを差し引いても、「100-400mm」特に400mmという超望遠の焦点域を得られる「余裕」はメリット大です。

また、普通なら400mmの焦点域ともなると、かなり大きなレンズとなります。そして、大きなレンズのことをよく「バズーカ」なんて表現したりします。

そうした表現を逆手にとって(?)、SIGMAでは「ライト・バズーカ」なんて表しています。面白いですね!

「ライト」である根拠としては、400mmの焦点距離を持ちながらも、「70-300mm並みの小型軽量コンパクトを実現」というところにあるようです。

そして、肝心の「写りは?」ですが、どんな写真が撮れるのか? 写りのキレとは? を確認するには、このようなサイトを参照していただくと良さそうです。

参考 SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporaryヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

【C】TAMRON 18-400mm F3.5-6.3 DiII VC HLD

TAMRON 18-400mm F3.5-6.3 DiII VC HLD

3本目は、何と「TAMRON 18-400mm F3.5-6.3 DiII VC HLD」でした。

先に述べた「写りの甘さはどうすることもできないから」という話と「矛盾するのでは?」と言われそうですが、多少の「写りの甘さがあるかもしれない点」には目をつぶり、そのほかのメリットに目を向けた選択です。

そのメリットとは、とにかく「レンズ交換すること無しに、運動会の日をまるまるカバーできること」に尽きます。

運動会会場は土ぼこりや風など、レンズ交換の場所としては、とにかくリスクが多い場所です。慣れないレンズ交換に戸惑ったうえ、うっかり取り落としてしまったとしたら…。

また、次のシャッターチャンスに備えつつ、レンズ交換のタイミングを計ることにも気を使います。最悪、「シャッターチャンスを逃してしまった…」なんていう事態もあり得ます。

そうしたリスクを避けられる「運用のしやすさ」がTAMRON 18-400mm F3.5-6.3 DiII VC HLDのウリでもあります。そこに乗っかってみましょう!

推したのは、軽さと400mmという焦点距離、価格がうれしい「SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM」

さて、こうしてリストアップが終わりました。

友人は、カメラ機材やレンズに詳しいわけではありません。ですが、メリット、デメリットを含め、各レンズの特徴や性能、評判、価格などの「選択条件」というか「スペック」を知って、「自分自身が求めるレンズが、ようやく見えてきた」と言っていました。

そして、最終的にジブンが推したのは、【B】SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSMです。

近年のSIGMAレンズは、外観デザインもカッコ良い!

近年のSIGMAレンズは、外観デザインもカッコ良いですので!

写りの良さ、大きさ(サイズ感)、望遠端400mmの焦点距離(APS-Cで640mm相当!)、そして価格です。加えて、オプションの三脚座を入手しておけば、さらに活用の幅を広げられます。三脚や一脚の使用を前提とすればより一層、「直進ズーム」の恩恵も受けやすくなります。

参考 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM「特長」SIGMA GLOBAL VISION

…って、何だか「ジブンが買うとしたら」といった方向性が混じってしまっていますがww それに、近年のSIGMAレンズは、外観デザインもカッコ良いですし、ね。。

カメラ、レンズ選びは「自分自身にとって最良の選択」を!

友人の口ぶりでは、おそらく【C】TAMRON 18-400mm F3.5-6.3 DiII VC HLDを選ぶと思われます。もちろんそれは、メリット、デメリットを知ったうえでの「友人にとって最良の選択」であるわけですから、ジブンは大賛成します。

レンズや機材選びに迷いそうなときは、クチコミなどの評判は評判として受け止め、必要以上に惑わされずに「ジブンとしての最良を選ぼう!」という思いを強くした出来事だったのでした!

運動会撮影用として今回リストアップした望遠レンズ3機種

【番外編】予算に余裕があるなら、明るいレンズを選びましょう

最後に、もし予算が用意できるなら、また、でかい・重いレンズでも良いという覚悟ww ができているなら、大口径の「明るいレンズ」も選択肢に入れてみてください。

描写力(写りの良さ)や表現力(ボケを活用した撮影など)が、明らかに違ってきます。カメラライフの世界が一気に広がるはずですので!

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