北海道のブラウントラウトなどの「外来魚」について調べてみました。

北海道にも「渓流釣りシーズン」が到来 北海道LOVE

6月を迎え、道南、道央の河川ではヤマメ釣りが「解禁」となり、北海道もようやく待望の「渓流釣りシーズン」を迎えました。

相変わらずヒグマは怖いですが、川へ出掛けるのが待ち遠しい季節到来です!

なのに、無情にも釣り道具メンテナンス中に腰を痛めてしまい、釣行はお預け。悔やしい…。

だからという訳ではありませんが、ずっと気になっていた渓流では〝最強〟かつ〝最凶〟とさえいわれる外来魚「ブラウントラウト」について、少し調べてみました。北海道の河川、渓流でも着実に増え続けているようです。

ブラウントラウトを「名指し」したのは、「アメマスの川」だった渓流が、「ブラウントラウトばかりが釣れる川」に変貌していく状況「リアルタイムで経験した」ことがあるためです。

ブラウントラウトが、北海道の渓流で「最強」かつ「最凶」の外来魚といわれる理由

ブラウントラウト

ブラウントラウト。今や幅広く進出していますが、彼らに罪は無い…

ブラウントラウトは、外来生物法(環境省所管)」により「生態系被害防止外来種(※元の「要注意外来生物(廃止済み)」)」とされ、日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会/※リンク先はWikipedia)』および世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合(IUCN)/※リンク先はWikipedia)』にランクインしている魚です。

この状況、何やら「とんでもない悪者」という雰囲気を醸し出していますが、元を正せば、人の手によって海外から連れて来られた魚種です。「彼ら(ブラウントラウト)」だけを一方的に悪者扱いしてはいけないのかも知れません。

ですが、彼ら(ブラウントラウト)の生態が河川環境(生態系)に及ぼす影響の大きさは、もはや「見過ごすわけにはいかない状況になった」ということでしょう。放置しておけば、いずれ北海道の川は「ブラウントラウトだらけになってしまう可能性」さえはらんでいます。決して大げさな話ではないと思います。

ブラウントラウト基本情報

では、「ブラウントラウト」はどのような魚なのでしょうか。基本的な情報を押さえておこうと思います。

ただし下記は、「やっかいな外来魚である」という前提に基づく情報です。純粋な「生物、生態に関する情報ではない」ことは、予めご承知おきいただければと思います。

①国立環境研究所「侵入生物データベース」

https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/50180.html
出典・リンク先:国立環境研究所「侵入生物データベース」

【侵入年代】1877~1926年に米国から輸入されたカワマスまたはニジマス卵に混入。1980年に北海道新冠ダムで初記録。1973年フランスから長野県へ導入。カナダから芦ノ湖へ導入。

②北海道立総合研究機構「21.ブラウントラウト」(PDF)

https://www.hro.or.jp/upload/36158/o7u1kr0000000c7n.pdf
出典・リンク先:北海道立産業研究機構「21.ブラウントラウト」(PDF)

(…前略)北海道での歴史は比較的新しく、1980(昭和55)年9月23日に日高地方の新冠(にいかっぷ)ダム湖で採捕されたのが初記録である。その後、主として釣り人による放流のため分布は急速に広がり、1997(平成9)年までに日高地方を中心に18の水系に生息していたことが、道立孵化場(ふかじょう)の調査で確認されている。また支笏湖への流入河川では自然産卵も報告されている。(後略…)

◆付記:ブラウントラウトの生息が確認された水系
1997(平成9)年/18水系
2001(平成13)年/40水系
2009(平成21)年〜/70水系以上
出典:北海道立産業研究機構「ブラウントラウトの魚食性」(PDF)

成長するにつれて高まるブラウントラウトの「魚食性」と「単一優占種化傾向」の強さ

ちびブラウントラウト

これくらいの「ちびブラウントラウト」も、翌年には大きく成長し、その流れの「主(ヌシ)」として君臨するかも知れません。

ブラウントラウトについていろいろと調べていくうち、最も「なるほどな!」と感じたのが、ブラウントラウトの「魚食性の高さ」に言及していた次の論文でした。

③北海道立産業研究機構「ブラウントラウトの魚食性」(PDF)

少し長くなりますが、「体感(実感)と合致する」と感じた部分を引用してみます。

https://www.hro.or.jp/upload/37109/o7u1kr0000002c9d.pdf
出典・リンク先:北海道立産業研究機構「ブラウントラウトの魚食性」(PDF)

(…前略)しかし、一般的にサケ科魚類は魚食性が強い性質を持っており、淡水中に限ってみても、イトウやアメマス、サクラマス幼魚(ヤマベ)はブラウントラウトに劣らない魚食性を示します。

ただし、イトウを除き、アメマスとサクラマス幼魚は魚体が大きくありません。大型のアメマスは河川内で生活する期間が限られており、産卵のために海から遡上してきた大型のサクラマスは餌をあまり食べません。また、希少種のイトウは生息数が多くありません。ブラウントラウトと同じ外来魚であるニジマスも大きく成長し、魚食性もありますが、昆虫類を餌とする傾向が強いようです。

ブラウントラウトと他のサケ科魚類におけるこのような淡水における生活期間や魚体の大きさの違いが、ブラウントラウトを危険な魚と考える根拠になっています。(後略…)

もっとも、当論文は道南(渡島半島)エリアを流れる1河川の調査に基づく内容ですから、そのまま全ての環境(河川)に当てはめるわけにはいきません。河川によって、または時季によって「ブラウントラウトが捕食しているエサの種類」は異なるでしょうし、競合(ライバル)魚種なども大きく違っているであろうからです。

ですが、「釣り人的体感(実感)」には「合致しているかも」と感じたのでした。

「移動性」が高く「環境適応力」に優れ、しかも「大きく成長」する

先にご紹介した②、③の論文に言及がありました。実のところ、ここが一番の問題点なのかもしれません。

「移動性」が高いとは、より豊富なエサを求めて湖や海に降りるタイプが存在するということ。これは推測ですが、移動先は湖や海だけでなく、「支流と本流」あるいは「支流や上流域とダム湖」といったケースも考えられそうです。

「環境適応力」は、各論文から読み取ることができる事実としては、その場で得られるエサなら「何でも貪欲に捕食する性質」のことでしょう。なるほど、だから「ルアーでもよく釣れる」わけです。

「大きく成長」については、他の魚種と比較・検証した文献、資料などをまだ見つけられていないため確かなことは言えませんが、恐らくは「河川残留型のサケ・マス類としては、大型に成長する魚種」という意味だろうと推測しています。

釣り人実感としても、「こんな小さな流れで、ここまで大きなブラウントラウトが!?」と驚いた経験は、何度もあります。

でかブラウントラウト

小渓流でも、けっこう大きなブラウントラウトが釣れることがあります。

「魚食性の高さ」と「大きな魚体」。これだけで、その川の「主(ヌシ)」として君臨するであろうことは、火を見るより明らか。他の魚種を圧倒、駆逐してしまうのは時間の問題だろうと思えます。そうした意味では、たしかに「最強」の魚種

そのうえ「移動性」を備え「環境適応力」が高いと来れば、その場の環境に依存し、営々と命をつないで来た在来魚種は「ひとたまりもない」でしょう。その状況は、既存の生態系にとっては、まさに「最凶」の事態といえそうです。

結果的に、言葉は悪いですが、ブラウントラウトの侵入(侵略)を受けた河川、渓流では、ブラウントラウトによる「単一優占種化傾向が進む」であろうことは、理解に難くありません。

ニジマスも立派な外来魚

ニジマス

わりとポピュラーな渓魚「ニジマス(レインボートラウト)」ですが、れっきとした外来魚(外来種)です

正直なところをいえば、「外来生物」「外来魚」に関する議論はとても難しい…。

「釣り」という、いかにも人間サマ的な「レジャーへの影響」という点は「論点から外したとしても」です。

その昔、貴重な「食料源のひとつ」として移植、放流されたケースは多いですし、北海道の渓流では馴染みが薄いかも知れませんが、魚類には「漁業権」が設定されている(ことがある)からです。

ただ、現代においては、生態系に影響を及ぼす外来生物の山野への放逐、外来魚の無断放流はもちろん、移植(在来種・外来種を問わず、他地域への移動)などは、「行ってはいけない行為」であることに間違いはありません。これだけは、明確に述べることができます。

そうした認識をも含めつつ振り返ってみれば、北海道の渓流においてもポピュラーな渓魚「ニジマス(レインボートラウト)」は、れっきとした移入種(外来種)です。

さらには、河川によっては「ヤマメ」や「アユ」ですら、人為的に移植・放流された「国内外来種」であるケースがあるといいます。

「食べること」「食料源確保」に必死だった時代に外来魚拡散が起きた!?

ヒメマス(チップ)の親子丼

ヒメマス(チップ)の親子丼。チップって、美味しいですよね。何たって陸封型の「紅鮭」ですから!

たとえば、これからの時季に旬を迎える支笏(しこつ)湖の「ヒメマス/チップ(陸封型紅鮭)」は、その食味の良さなどから資源量維持・拡大への期待に基づき、阿寒湖から支笏湖へと移入された魚種です。

ちなみに、ニジマスは明治10(1877)年、原産地である北米からの輸入によって。ヒメマス(チップ)の原産地である阿寒湖から支笏湖への移入は、明治27(1894)年と記録されています。

よって、ニジマス、ヒメマス(チップ)は確実に「人為的放流」によって移植された魚種であることがわかります。

今も各地で放流が盛んな「鮭(サケ)」だって例外ではないでしょう。また、「鯉(コイ)」に至っては、ほぼ日本国内全域で「外国産や移入種による遺伝的攪乱(日本固有種との交雑)」が認められるそうです。

ブラウントラウトは、「遊漁(釣り)」目的で移入された!?

ところが、ブラウントラウトの場合は少々事情が異なるようです。

ニジマス、ヒメマス(チップ)、鯉(コイ)は、「食べること」が主眼に置かれての移入(放流)だったと推測可能ですが、「ブラウントラウト移入(放流)」は、少なくとも北海道では、「遊漁(釣り)が第一目的だった」というのです。

ここ北海道で、初めて「ブラウントラウトが捕獲(採捕)された」という記録は、1980(昭和55)年9月23日。場所は、日高は「新冠ダム湖」だといいます。

ブラウントラウトが北海道に移入された経緯は、先に紹介した論文でも触れられています。

②北海道立総合研究機構「21.ブラウントラウト」(PDF)

https://www.hro.or.jp/upload/36158/o7u1kr0000000c7n.pdf
出典・リンク先:北海道立産業研究機構「21.ブラウントラウト」(PDF)

(…前略)北海道での歴史は比較的新しく、1980(昭和55)年9月23日に日高地方の新冠(にいかっぷ)ダム湖で採捕されたのが初記録である。その後、主として釣り人による放流のため分布は急速に広がり、1997(平成9)年までに日高地方を中心に18の水系に生息していたことが、道立孵化場(ふかじょう)の調査で確認されている。また支笏湖への流入河川では自然産卵も報告されている。(後略…)

釣って「食べる」から「楽しむ」へシフトした時代だからこそ

こうした「渓魚などの魚類の存在」によって、多少なりとも「該当地域への訪問者や関係人口が増える」といった事実は、しっかりと存在しています。北海道内においては、支笏湖洞爺湖渚滑(しょこつ)川阿寒湖阿寒川忠類(ちゅうるい)川などは、その好例かと思います。

阿寒川の渓流の例

とても押しの強い流れですが、阿寒川は一度は訪れてみてほしい「北海道の渓流」の一つです。

できることなら、「訪問者や関係人口増加」に正比例するカタチで、僅かであったとしても「地域が潤う」ことを願っています。…ですが、モラルやマナーそっちのけの「輩(やから)系の方々」の来訪はご遠慮いただきたい!

現代の釣り人は、その一尾を釣り上げなければ「食料在庫が途絶えてしまう」とか、「家族が飢えてしまう」といった状況にはないはず…、と思います。では、なぜ「釣りに出掛けるのか?」と問われれば、「楽しいから!」です。

地球上に生きている人間サマの一員として「業(ごう)の深さ」を感じつつ

ジブンたち人間サマだけでなく、あらゆる生物(命あるもの)は、周囲にある環境を「利用」「改変(壊変、改編)」しつつ、その命を保っています。これは、揺るぎない事実だと思います。

では、そうした「命を保つ営み」とは直接に関係していないであろう、現代の「釣り」という「レジャー」をどう位置づけるべきか。また、その「レジャーのため」に持ち込まれた「外来種(外来魚/ブラウントラウト)」の扱いはいかに!?

もはや、「完全駆除」は叶わないでしょうし、「完全駆除を目指すことが最善」とは思えません、少なくともジブン個人としては。

できることと考えれば、これ以上「人為的なブラウントラウト放流」や「移植」は絶対にしないようにすること。加えて、他魚種放流の際に生じるかもしれない「偶発的な放流」を防ぐためにも、できうる限り「人間サマによる介入は、最小限に抑えていくこと」

そこに尽きるのではないかと考えています。

そもそも論としては、「自然環境に影響を与えるかもしれない」渓流や河川には「立ち入らない」というのが「最適解」なのかもしれませんね。

ですが、そう断じてしまっては人間サマ、ひいては他者を捕食対象とする生物(生命)の存在をも否定してしまいかねません。

だからこそ、少なくとも「いち釣り人」としては、「釣り人による、釣り人の楽しみのためだけ」の「身勝手な放流」や「移植(稚魚や発眼卵などの放流、移動)」は、絶対にしないと誓うべき。

現代を生きるジブンたち釣り人は、「釣りができる環境保全をリードしていく存在である」くらいの〝覚悟〟と〝心意気〟をもって、フィールドに出掛けて行きたいものです。

そうなることを、強く願っています。

【実体験】アメマス(エゾイワナ)の川からブラウントラウトの川にわずか数年で変貌

ジブンは、比較的小規模な河川や源流域での渓流釣り、特に「イワナ系魚種」を目指す釣りが大好きです。

厳しい環境の上流域や源流部までさかのぼり、運良く「アメマス(エゾイワナ)」や「オショロコマに出会うと、そのたくましさに畏敬の念さえ覚えます。

また、アメマスといえば「阿寒湖のアメマス」の黄金色に輝く魚体の美しさには、神々しさを感じずにいられません。

阿寒湖のアメマスは黄金色が美しい

阿寒湖のアメマスは黄金色が美しく、神々しささえ感じてしまいます。

「釣り」という、いかにも俺様(人間サマ)的「レジャー」を楽しみながらいうのは気が引けるのですが、そうした「北海道の恵まれた環境」は、徐々に徐々に「変化してきている」と思えてなりません。

あくまで釣り人的視点ですが、着実に「ブラウントラウトの勢力、分布域が拡大している」と感じてしまうからです。

初めて小型のブラウントラウトを釣り上げてから3年後の衝撃

下記は、正確な記録を取ったり生態調査、学術的調査を行ったわけではありませんので、あくまで主観に基づく「体感値」として受け止めていただければと。

ほとんど「ホーム・フィールド」といえるくらい通い詰めていた渓流でのことでした。そこは、初めて訪れたときからずっと「アメマスの川」でした。

それがある年、突然「見慣れない色をした15cmほどの魚」が釣れたのです。釣り方は、2g〜3.5g程度の小型スプーンを使ったルアーフィッシング。掛けた魚の色や手応えなどから、「こんな上流域で、まさかの〝ウーさん〟!?」との疑惑が急浮上!

ランディングして確かめてみると、体側の朱点も鮮やかな「ちびブラウントラウト」でした

ちびブラウントラウト

これくらいの「ちびブラウントラウト」も、翌年には大きく成長し、その流れの「主(ヌシ)」として君臨するかも知れません。

その川では、本流(中流)での釣りで「大型が釣れることがある」と聞いていましたが、こんな上流域で釣れるとは想定していませんでしたので、とても驚いたことをよく覚えています。ですが、考えてみれば、水温も環境も「ブラウントラウト好み」でしょうから、「居ても不思議は無い」ですよね。

ただ、その日はその1尾のみでしたし、それ以降も「アメマス10尾に、小さなブラウントラウト1尾」程度の割合でしたので、あまり深く気にすることはありませんでした。

初めてブラウントラウトを釣り上げた翌シーズンも、釣れる魚種の割合に大きな変化は無し。ただ、ブラウントラウトの魚体が「少し大きめになったかも…」といった「誤差レベル?」といえる状況でした。

ところが、さらにその翌年。その川で初めてブラウントラウトを釣り上げてから3年目のこと。あれほど魚影が濃かったアメマスが、明らかに「あまり釣れなくなった」のです。

比率でいえば「アメマス5割、ブラウントラウト5割」。体長はどちらも20〜25cmと同じくらい。ただし、ブラウントラウトは丸々としているのに、アメマスはどこかゲッソリしているような細い魚体ばかり。

それに、各ポイントの「良さげな場所」からルアーをチェイスし、食いついてくるのはほぼブラウントラウトアメマスは、ポイントの隅っこのほうから「恐る恐る出てくる」ようなイメージです。前年まではこんなこと、ありませんでした。

ただし、ブラウントラウトは「どちらかといえば釣りやすい魚種」「居れば釣れる魚」と認識しています。だから「よく釣れた」という可能性は否めません

が、それにしても、この極端な状況の変化は、「弱肉強食」を画に描いたような「テリトリー争いの結果なのかもしれない…」と。

そして、そのとき初めて「このままでは近々、ブラウントラウトの川になってしまうかも知れない」と気づいたのでした。

5年後、7年後、どんどんアメマスの姿を見掛けなくなっていった

「ブラウントラウトの川になってしまう」というのは、大げさでも杞憂でもありませんでした

今シーズン(2024シーズン)はまだこの川を訪れていませんが、数シーズン前からヒグマに怯えながら入渓を続けた昨シーズンまでの間、「1度もアメマスの姿を見ない」という状況が続いています。

また、ブラウントラウトは「釣れる数が減った」と感じる反面、アベレージサイズは大幅アップしてきたように思います。こんな「ほぼ源流域の狭い川」でアベレージ30cm超って、どうかしてる!

以前より釣れる割合は減ったものの、ちびブラウントラウトもぼちぼち出てくるので、彼ら(ブラウントラウト)は確実に繁殖を続けているものと思われます。網でも仕掛けて、捕獲調査をしてみたいくらいです。これは推測ですが、今や、ブラウントラウト同士で「弱肉強食」の「テリトリー争い」を繰り広げているのではないでしょうか?

この川に限らず、河川の上流域は川幅が狭く、水深もさほどありません。魚がエサを獲得しやすい場所(食事にありつける場所)は限られています。

そのような環境下でブラウントラウトが優勢になって成長を続けた結果、アメマスは居場所を失っていったということなのでしょう。そしてブラウントラウトの特性から、アメマスほかの魚種は「駆逐されてしまった」ようなのです。

【追記】しました。(2024/06/09)

少し調べてみただけで、「ブラウントラウトの〝ヤバさ〟」について知ることができました。

ただ、まだ「わからないこと」がひとつあります。

それは、渓流で釣り上げたブラウントラウトを「どうするのが正解か?」ということです。

持ち帰るべきか? それとも再放流(リリース)して良いのか?

ですが、「持ち帰る」にしても、「実体験…」で記した渓流などでは、ポイントごとにブラウントラウトが釣れるので、結構な数になってしまいますww だとしたら、「無益な殺生」としないためにも、「美味しくいただく方法、レシピ」を知っておく必要がありますね

念のためにですが、「再放流(リリース)禁止」の場合であっても、現場(釣り場)に「魚体をポイ捨て」だけは絶対にNGです。確実に、ヒグマを「おびき寄せてしまう」ことになりますので…。

これが、漁業権が設定されている湖や渓流の場合であれば、所管する漁協に問い合わせれば「再放流(リリース)の可否」や「届け出の要不要」のほか、守るべき「制限事項」などを確認することができます

また、北海道(北海道庁)のHPには、次のような情報ページが用意されています。ぜひ一度、確認してみてください。

こうした情報などを糸口に、「釣り上げたブラウントラウトをどうすべきか?」については、改めて詳しく記してみようと思っています。