「ツール・ド・北海道」はもう観戦できない!?

「ツール・ド・北海道」はもう観戦できない!? 北海道LOVE

先日(2025/04/04)、サイクルロードレースファンとしては非常に残念な「ツール・ド・北海道に関する絶望的なニュース」が発信されました。

ツール・ド・北海道とは、北海道内各地を舞台に行われてきたサイクルロードレースです。

日本で開催されるサイクルロードレースの中でも、有数規模の「ステージレース(複数日程で行われるレース)」として知られ、「UCIアジアツアー2.2」にグレーディングされていた国際レースでもありました。

発信されたニュース、指摘を見る限り、おそらくもう二度と「ツール・ド・北海道」の観戦は叶わないだろうと感じてしまいました。何とも寂しい限りです。

と同時に、さまざまな「大人の事情」について思いを巡らす良い機会ともなったのでした。

ツール・ド・北海道は、いったい「誰のもの」だったのだろう

短いニュースですが、ご覧になってどのような感想を持ちましたか?

これは上記動画中にもあるように、2023年9月の「ツール・ド・北海道」で発生した出走選手死亡事故を受け、再発防止に向けた報告書が公表されたというニュースです。

ツール・ド・北海道2023 公式サイト
ステージ情報、コースなどを確認できます。

当事故は、規制されていたはずの対向車線を走行してきたクルマと出走選手が正面衝突するという、とても痛ましい事故でした。

おそらく多くの方が、
「そんな危険性があるなら、やらないほうが良い」
と思ったのではないでしょうか。また、

「大会主催者は何をしていたんだ」
と、憤りを覚える方もいらっしゃるかもしれませんね。

ニュースとして取り上げられた有識者らによる「再発防止に向けた報告書」でも、概ね同様の指摘がされているようです。

サイクルロードレースファン、ツール・ド・北海道ファンとしても、こうした指摘は「もっともだ」と感じます。

これまで、道央圏を走るステージは可能な限り観戦しに行っていましたが、観戦中の肌感覚としては、
「車線規制、観戦(観戦ポイント)規制はかなり緩い」
「大会関係車両(先導車、規制予告車、大会本部車)が少ない」

と、正直感じていたからです。

ここは少々〝サイクルロードレース用語〟に拠ってしまいますが、特に、
「逃げ、追走、メイン集団、第2集団…」といったカタチで、競技自転車の列が間延びした展開になった場合、より一層明らかになる「規制の緩さ」「関係車両の少なさ」が気になっていました。

ちなみに「逃げ」というのは、選手集団から飛び出し、ひたすら先頭を走って行く選手(一人の場合も複数の場合もあります)を指します。「集団」というのは、文字通り選手たちが集団を形成し〝団子状態〟で走っている状態を指します。

逃げる選手、それを追いかける追走、そして集団が続くという状況はマラソンなどでもよく見掛ける展開ですが、サイクルロードレース、特にステージレースの場合、逃げ、追走、集団、さらに後続集団の間隔(距離/時間)が大きく開くことがあります。ステージによっては、その全体の通過時間間隔が10分、20分と開くケースも充分あり得ます。山岳が絡むステージであれば尚のこと…。

そこで、素朴な疑問すぎて大変申し訳ないのですが、大会(開催運営)関係者の皆さまは本当に、こうした「サイクルロードレース特有の展開」への理解や認識のほか、「対応のためのモチベーション」を持っていたのだろうか? などと考えてしまったのでした。

ツール・ド・北海道は、同じ北海道でいえば「ヨサコイ」や「ビアガーデン」「雪まつり」などとは、かなり趣を異にする〝イベント〟です。動的対応かつ臨機応変が求められる。

にも関わらず、もしかしたら…

…などと、何とも中途半端ですが、思い浮かぶアレコレが多すぎてww

少しアタマを冷やし、できる限り「裏取り」など試みつつ追記していきます! すみません。