郊外では「平均15km/Lの燃費を示すクルマ」で、札幌から【無給油で】稚内に到達できるだろうか?
(乗りものニュース 2023/07/03 https://trafficnews.jp/post/126696)
この記事を目にして、ふと思い浮かんだのが〝この疑問〟でした。
というのも、北海道内では、都市部を離れれば離れるほど「営業しているガソリンスタンド(GS)を見つけにくくなる…」という【恐怖体験】を、何度か経験したことがあるためです。
北海道では「営業中のGS」を見つけたら迷わず給油を!
出発地を札幌駅、到着地を稚内駅とした場合、内陸側ルートで371km、日本海側(オロロンライン)ルートでは328km(※いずれもGoogleマップ「ルート検索」による)です。
【Googleマップ「ルート検索結果」】
(※内陸側/高速道路利用のルート例)
https://goo.gl/maps/7pqp2niuXQjiYZzB9
ちなみに、北海道内の高速道路上には「GS併設のSA、PAはほとんど無いww」という現実があります。これ、ホントです。
さらには、幹線国道沿いであっても、一部の市街地や観光地を除けば、休日(土・日・祝)や年末年始、盆期間中も「休まず営業しているGS」は、実のところ〝ほぼほぼ絶望的〟です。もちろん「24時間営業」などは、望むべくもありません。
営業時間に関しては、「月〜金/9時〜17時というGSはザラ」です。
もし万が一「ガス欠」してしまいJAFを呼んだとしても、JAF提携業者がある市街地付近以外では、時間帯にもよりますが、到着まで「おそらく(運が良ければ)2時間程度、もしかしたらもっと…」ひたすら待つことになると思います。
夏の北海道は観光シーズン。レンタカーで「北海道内巡り」を計画している場合は特に、どうか「こまめな給油」「営業中のGSを見つけたら給油」を心掛けていただければと!
【札幌 → 稚内】なら、旭川、士別、名寄のどこかで「念のため給油」がおすすめです!
今回の【札幌→稚内間】でいえば、旭川、士別、名寄のいずれかで「営業中のGS」を探し、たとえガソリン残量が半分以上だったとしても「満タン給油しておくべき」です。その先、稚内市内に入るまで、もしかしたら「営業中のGSを見つけられない…」かもしれません。念のための「保険」です。
その間、もし高速道路を走行中の場合は、「一度、高速を降りてでも【給油する!】くらいの覚悟」は決めておくべきかと思います!
バイク(二輪車)の場合は、もっとシビアに「計算ずく」で臨まないと〝ヤバイ〟でしょう。
利用するクルマの「大まかな燃費」と「燃料タンク容量」は知っておくべき
結論としては、「札幌から無給油で稚内に到達できるか?」は、高速道路の利用有無や交通量(交通の流れ)に影響を受ける部分は大きいですが、自車の燃料タンク容量および燃費次第です。
燃料タンク容量が「比較的大きい」ミドル〜アッパークラスのレンタカーの場合
燃費を15km/Lとした場合、満タン40Lの燃料タンク容量であれば「600km走れる計算」となり、経済速度を外れた走行など、多少無駄が多くなったとしても「そこそこ余裕あり」といえそうです。
とはいえ、それこそ〝油断〟しないようにしましょう!
夏ゆえに、エアコンをガンガン回しつつ、ご家族総出(搭乗人数や積載荷物多し)などの場合は特に、想定以上の「燃料消費」には気を配っておくべきと思います。
燃料タンク容量が「比較的小さい」場合。レンタカーに多いコンパクトカーは特に【要注意】!
これが満タン30L台前半〜中盤レベルの燃料タンクとなると、計算上「450km以上は走行できる」ものの、後半になると「ガソリン残量計が気になってしまうこと必須」でしょう。燃料タンク容量が小さい軽自動車やコンパクトカーは【要注意】です。
特に、最近のコンパクトカーは「燃費が良い」ですので、「まだ行けそう!」という思いは「〝強い気持ち〟で払いのけた上での給油」を強くお勧めします。
ご参考までに、30Lの燃料タンク容量、燃費15km/Lで札幌→稚内を無給油で走り抜いた後の【計算上のガソリン残量は「約6L強」】です。
この状況の場合、ルートが終盤を迎える頃には「燃料残量警告灯が点灯」してしまう可能性は非常に高いように思います。
想定通りに「給油できないかもしれない…」のもまた、北海道の醍醐味!?
北海道内のドライブ・ツーリング旅行は、キャンプや登山と同様に「行き当たりばったり」は危険です。
北海道内ドライブは、びっくりするほど「距離が伸びる」ので、皆さま、くれぐれも油断はせずに楽しんでくださいね!